「彼女はいるか?」という質問が嫌いだ。これは他人にあまり触れられたくない話題の一つだ。彼女の有無を他人に教えること自体が嫌なのではなく、私のプライベートな領域まで足を踏み込まれることが嫌なのだ。
私は、彼女がいるかいないかという話題は非常にプライベートなことであると考えている。それはクレジットカードの番号と有効期限、本籍地、宗派、銀行の口座番号などと同じであると思う。そのため、私はこのようなことを他人に触れられたくないうえ、他人へこのようなことを聞きたいとも思わない。
先日、私が60歳代ぐらいのおばさんに彼女がいるかどうかを聞かれたと書いた。長い付き合いのある親しい人や同じぐらいの歳で私に興味を持ってくれそうな女の子からこの質問を受けたら私は嫌とも思わない。しかし見込みがなく関係のない人が冷やかしでこの質問をしてきた場合しゃくに障る。 このおばさんには悪いとは思うが。
他人には私が誰と交際しているか、異性と交際しているかといった問題は関係なく、私についてのそれらの情報を知る必要はまったくない。あまり知らない人から冷やかしで彼女がいるのかという質問をされることは、私にとっては見ず知らずの他人にいきなり家の中へ入られた気分である。
私だけではなく誰でも、知らない人に家に上がられたり友達同士で話しているところに割り込まれたりすると嫌に感じるはずだ。他人の詮索が好きな主婦であっても「旦那さんの年収はいくらなの?他にもっと稼ぎのいい人はいなかったの?今の旦那さんに以外に何人の男の人を知ったの?」などと聞かれては嫌に思うことだろう。
あるとき私の友達が「卓球の愛ちゃんがテニスの選手と交際しているんだって。」と話しかけてきた。私はそのことに対してこう答えた。「どうでもいいことだよ。」と。
個人のプライベートなことを他人が根掘り葉掘り探るべきことではないと思う。卓球の選手が誰と交際しようと自分らの将来の給料が上がったり金融危機が一気に解決したりするといったことはない。自分らとは関係のない他人のプライバシーを話題にするのは非常に馬鹿げたことだと思う。
私はこのような他人のプライベートな話題には触れないことにしている。逆に、他の人も私に対して個人的なことを執拗に探らないでほしいと思っている。
そういった考えから私は芸能人や同級生の恋愛の話を自分から話題にすることなどは一切なく、またそういった話を聞いてもそれに深入りすることもない。
もっとも、将来私が仕事上の付き合いでこのような話をする人を相手にしなけらばならないときが来れば仕方なく相手になると思うが。

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