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社会人の気持ちがわかる

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最近は余裕がなくなってきた。平日は帰宅するとどっと疲れが出てくる。学生は自分で稼いだ金で食べているわけではないので、社会人から見ればまだまだ半人前だろう。しかし工学部の研究室で学生に求められていることは社会人が会社で求められていることと遜色ないように思う。

会社と同じように研究室でも結果を出すことが求められる。先生に毎週実験結果を報告しなければならないので毎日学校に行き実験をしなければならない。実験結果が少なければ「結果はこれだけか」「実験が遅い」と言われ、良い実験結果が得られなければ「この結果は何か」「なぜこの結果になったのか」と説明を求められる。原因の特定が難しいことであっても説明ができなければ「頭を使え」「考えないでただ実験するだけでは研究の意味がない」と言われる。

頑張って実験をしても良い結果が出ないことはある。そのようなときはとても嫌な気分になる。1か月間ぐらい毎日手間をかけて精製した物質が一瞬のミスで使い物にならなくなったり、測定で理屈に合わないような結果が得られたりすることがある。どんなに手間をかけていようと良い結果が得られなかったら容赦なく「何をしていたのか」と追及を受ける。

学生ではあるがすでに半分は社会人と似たような状況にいる思う。私の場合は求められているものが実験結果であるが、営業マンの場合はこれが売り上げの成績になるのだろう。頑張って実験をしても良い結果が得られず先生に罵られるときは、毎日必死に歩き回ってもノルマが達成できず上司から罵倒される営業マンの姿が想像できる。

社会人と私で違うところと言えばプレッシャーの大きさだろうか。私は実験で金をもらっているわけではないので、実験のことで怒られても何とかなる。しかし金をもらっている社会人は結果の出ないことが相当なプレッシャーになることだろう。それに生活がかかっているのだから。

朝の列車では新聞を読んでいる通勤客を良く見かけるが、夜になると新聞を広げる人が非常に少なくなり、代わりに眠ったりぼけっとしたりしている人が多い。私は以前からこのことを疑問に思っていたが、研究室に入ってからは納得ができた。平日の夜になってどっと疲れを感じるようになってからは、通勤客が帰りの列車内で新聞を読む余裕がないのは無理もないと感じる。

今となっては、「給料は我慢代」という母がそのまた母から聞いたという言葉や、吉田拓郎が歌う「制服」という歌にある「これからきみは日曜日だけを待つんだね」という歌詞(1)がよく理解できる。学生ではあるが社会人の気持ちも徐々にわかるようになってきたように思う。

参照
(1) http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND77404/index.html

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