ただ、まったく身なりを気にしていないわけではない。ファッション雑誌に出てくるような最近のいわゆる「イケメン」と言われる男の人のような洒落た格好はできないが、清潔さを保った格好をするように気をつけている。“飾らない”男と称しているが、全く飾らないわけではなく、私なりに飾っている部分がある。
私は清潔感を保つよう次のことに取り組んで自分を“飾って”いる。
- 髭を毎日剃る
- 寝癖を直す
- 眼鏡のレンズを拭く
- 爪を短くする
- 耳垢を掃除する
- ハンカチと肌着を毎日替える
- ティッシュを持ち歩く
- カットのみで千円のような安い床屋では髪を切らない
ファッションに気をつかっていそうな人でも意外と服装と髪型以外のことに頓着のないことがある。例えばパーマをかけた髪型をしていても指の爪が伸びたままであったり、眼鏡のレンズが汚れていたりすることだ。あるいは洒落た服を着ていても鼻をかむためのティッシュを持たずに鼻をすすったり、髭を剃らずに無精ひげをはやしていたりすることだ。格好の良い人でも爪や髭が伸びっぱなしであるとどこか違和感を覚える。
私は流行の洒落た服を着こなしたり美容院で整えられた長髪の髪型にしたりする「おしゃれ」の仕方はできない。そのような洒落た格好で女の子への受けが良いようなルックスの男の子に対して私のような野暮ったい格好の者は外見で太刀打ちすることはできない。ただ、私は爪の長さ、眼鏡のレンズ、髭といった細かい部分に対して気をくばり自分に磨きをかけられるよう努めている。自分を見る者の視覚にうったえる華美な飾りはできないが、細かく見られればつやがあり爽やかな印象を持ってもらえる装いを心がけている。

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