最近の若い人は講演を聞いたり授業を聞いたりしている最中でも気兼ねなく飲み物を口にするように思う。年配の方から最近の学生が授業中に飲み物を口にすることは話している人に対して失礼だと思うという声を聞いたことがあるが,若い人は大勢の人の中で誰かの話を聞く際にペットボトル,紙パックを出したままでいたり,それを口にしたりすることに抵抗のない人が多いようだ。
大学の教室を見回すと,5人から10人に1人は必ず机の上に紙パック,ペットボトルの飲み物を置いたまま授業を聞いている。そして授業中でも構わずそれを飲む。私の研究室では,各人が研究の現状を発表をする場において,先生が一緒に聞いているにも関わらず紙パック入りの飲み物を口にする人が何人もいる。よその大学の先生を招いて行われる講演を聞くときでもやはり飲み物を机に置いたまま聞く人がいる。もはや,机の上に飲み物を置いている学生が一人もいない授業など,よほど少人数か厳しい先生の授業以外にはないように思う。
私は,講演あるいは授業の最中に机の上に飲み物を置いたまま座ったりそれを口にしたりする態度は話し手に対して失礼であると思う。病気のような特別な理由がなければ,講義,講演の最中に飲み物を出したりそれを口にするのは我慢するべきだ。いずれ就職活動を始めれば,会社説明会で飲み物をしまったり面接で美辞麗句を並べたりするのであるから,普段の授業,ゼミ,講演のときから態度を改めることはできるはずだ。
講義をしている先生は90分間何も飲まずに立ちながら話しているのに,それを座って聞いている学生が10分おきに飲み物を口にしている姿は非常に情けない。就職活動の場,あるいは恋人の前では猫をかぶるのは卑怯な態度だ。授業の最中に机の上に飲み物を置いたまま座ったりそれを口にしたりする人は,話し手がどう感じるのかを考えると良いだろう。

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