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一万円札しか持たない!釣り銭キラーの客

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宅配便の兄ちゃんのぼやき

「一万円札しか持たない!釣り銭キラーの客」


宅配便の兄ちゃん「代金引換のお荷物です。1234円です。」
お客さん「1万円でお釣りをください。」
宅配便の兄ちゃん「えっ!ふざけんなよ。」
 ――決して口にできない心の声



代金引換あるいは着払いの荷物を届けていて困るのは、少額でも一万円札を出すお客さんに出くわした時だ。一万円札を出されて、さらに「千円札も小銭もない」と言われると非常に困る。そんな時は「ふざけるんじゃねえよ」という思いが込み上げてくるが、客商売である以上絶対にそんなことは口にできないので必死にこらえている。

うちの会社の場合、配達に出るときに会社から預かる財布には1万円しか入っていない。せいぜい千円札が7、8枚と小銭が2、3千円分しか入っていないのだ。そのため、代金引換、着払いなど代金の回収を伴う配達において、数百円、数千円の支払いに一万円札しか出さないお客さんと出くわすと瞬時に釣りがなくなってしまうのだ。千円札の少ない時は千円札で払ってもらえないかお客さんに尋ねるが、意外と一万円札しかないと言い張るお客さんも多い。

会社は釣り銭を用意してくれない。財布を預かった後は配達員各自が釣り銭をうまくやりくりしなければならないのだ。ぼくは毎回自分の財布に千円札を20枚入れておいて、一万円札をくずせるようにしている。ただ、先のような一万円札しか持たないお客さんに2件続けて出くわしてしまうと後がない。私用の財布に千円札ばかりで3万円も4万円も入れて持ち歩くのも嫌だ。

少額でも一万円札を差し出すお客さんには悪気はないだろう。外回りの経験がなければ、数百円、数千円の支払いで一万円札を出すと相手が困ることに気付かないのも無理はない。ぼくも配達を始める前はそんなことを気に留めなかったが、集金する身になってからは釣り銭の用意の難しさがわかるようになった。今では家に常に小銭を用意しておき、集金の人には必ず丁度の金額を渡せるようにしている。

あらかじめ金額がわかっている支払いについては、支払う額と丁度の金額を準備しておいてもらいたいものだ。もし準備できなかったとしても、せめて釣り銭ができるだけ少なくなるようにして支払ってもらいたい。例えば5678円の支払いでは、1万円だけ渡すのではなく1万678円渡す、6000円出すのではなく、6080円渡すといったようにだ。こうしてもらえるだけでずいぶんと釣り銭の準備が楽になる。決して一万円札しかないという状態にはしないでもらいたい。

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